ちょっとうれしい話
毎月あった出来事を1年間学校だよりの片隅に書いたものです。
高学年の遠足
高学年の遠足で飯能へ飯盒炊さんをしに行きました。飯能駅から目的地まで横断歩道を渡るところが3ヶ所あります。私は、いつも先頭へ行って横断歩道で子供たちを渡すのですが、多くの子供が目を見て挨拶したり、ハイタッチしたりしてくれます。そういう子供たちの顔は、とても可愛く見えます。帰りの電車で5年生の女の子が、
「先生、座る?」と言って席を譲ってくれました。どんな人にもやさしく言葉かけをしてくれる子なんだろうと、とてもうれしくなりました。
不死身のケンチャン
交通安全教室でのことです。最後に、「不死身のケンチャン」という人形を使って飛び出し実験をしました。見ていたお母さん方は、自分の子供だったらと目を瞑ってしまうほどの激しさでした。そのあと、多くの子供たちが「不死身のケンチャンかわいそうだね」と言っていました。子供たちが交通安全教室での経験を生かして、交通事故に会わないでいてくれることを願っています。
特支学級の運動会
運動会でのことです。今年、運動会の団体競技で特支学級の子どもたちは、同学年の競技を一緒にしました。
3年生の夢の超特急(むかで競争)を見ていると、足をつなげる紐にうまく足を入れられない特支の子にそっと手を貸す3年生の姿がありました。その後他の学年もさりげなく手を貸している姿が見られ、とてもうれしく感じました。今年は、特支学級が各学年で交流を深めるためいろいろな取り組みを試行しています。そのことが、心のバリアフリー化に繋がるといいなと思いました。
宿泊学習でのこと
6年生のSさんは、少し体調を崩していました。しかし、海中水族館にはどうしても行きたくてがんばりました。なぜかというと、イルカのショウの前に学習会があるのですが、そこで1人だけ調教体験ができるからです。Sさんは、昨年それを見て、ぜひ自分もやってみたいと練習までしてきたのです。「やってみたい人」と声が掛かると、一番に手を挙げて、見事体験することができました。イルカと握手したり指揮をしてイルカに歌わせたり大活躍でした。Sさんの満足そうな顔を見て、私はとてもうれしくなりました。
ひまわりの種
先日、ある方から手紙が来ました。大事な定期入れを拾って警察まで届けてくれた子供へのお礼の手紙でした。一緒にひまわりの種がお礼の印として同封してありました。子供たちに聞いてみましたが、誰だかわかりません。本校の子供では無いかもしれません。しかし、うれしい話です。このひまわりの種を植え、ひまわりが育ってくれれば、みんなの心もひまわりのように太陽に向かって育っていってくれるのではないかと思っています。
保護者の協力
今年度になってから、保護者の方に学校への協力をお願いしたことが何回かありました。学年への学習の協力(主に校外学習への同伴)、スポーツテストの一部実施(個別に学校から募集・依頼)、学校公開の受付(委員の方)等です。
その時にお会いした保護者の皆様は、一様にとてもいい感じで帰られました。充実感、満足感・・・それぞれに、その感覚は違うでしょう。しかし、悪い気持ちはもたれなかったようです。
人の役に立つということは、うれしいことです。その喜びをもてる保護者の皆様は、とてもすばらしい皆様です。そんな皆様のご家庭で育つ子供たちもまた、人の役に立つ喜びを知ってくれると思いました。私もまた、人の役に立てるように、そして人の役に立つことのできる人間を育てるためにがんばりたいと改めて思いました。
また、地域にも何回か子供たちが出て行って学習させていただきました。商店街や区の施設の見学の時も子供たちの質問にいやな顔せず答えていただき本当にありがたく思いました。
「みんなで育てる子」という学校の考えが着実に成果を上げていってくれると思い、ちょっとではなく、とてもうれしくなりました。ご協力ありがとうございました。
水泳記録会
水泳記録会でお話をさせて頂きました。「今は、二度と来ません。二度とない経験だから全力を尽くしましょう。そして、この機会を与えてくれた多くの人々に感謝しましょう。先生方は、みんなのために一所懸命に準備しました。だが、一人としていやな顔をしたことはありません。なぜなら、人のために何かをすることは、とっても嬉しいことだからです。みんなも友達のために今日できることをしましょう。それは、精一杯の応援です。」という話でした。 そして、その通り、みんな全力を尽くして泳ぎ、精一杯の応援をしてくれました。やっぱり、子供たちは、すごいなと感激しました。
ある障害児の言葉
私事で恐縮ですが、息子が、ボランティアで養護学校に行ってきました。今は、大学の単位にもなっているため、50名ほどの学生がその日に来たそうです。その中で、ほめられたことがあったというので、聞いてみれば「手を出しすぎなかった」ということでした。肢体不自由な子供の世話をするのですが、ボランティアの学生は、つい一人でできることでも何でもやってしまうとのこと。先生に言わせると、「できることをやってしまうと、できることまでできなくなってしまう。」というのです。息子は、ただ気が利かなかっただけでしょうが、よい経験をしてくれたと思いました。そして、私もある障害児の言葉を思い出しました。「お母さんが優しくすると僕が大きくなれないよ」という言葉です。改めて子供のために何をするべきか考えさせてくれた機会に感謝しました。
実習生の涙
教育実習が4週間行われました。3人の男子実習生が1,3,5年に入り、実習を行いました。彼らの意欲や熱意は、溢れて留まることはありませんでした。その若い力は、子供や現役教師に多くの感動を残していってくれました。
子供たちもこの3人にとても親しみをもち、まるでお兄さんができたようでした。いよいよ最後の日となったとき、6年生が内緒で用意をして、お別れ演奏会を開きました。その時に実習生は、感動で涙を流しました。多くの子供たちも涙を流して別れを惜しみました。うれしい“涙”でした。
教員の涙
学芸会で子供たちは、本当に精一杯の力を出してくれました。学校での練習時間には限りがあります。
また、短い時間でできないのであれば、教師の技量が問われます。どの学年も13時間程度で仕上げているのですから、教師も子供たちも真剣です。子供個人としては、多くの時間を使って台詞を覚えているわけですが、その努力は劇の一瞬で終わってしまうのです。そこに、全力を傾けさせる教師の精力も並大抵のものではありません。ですから、劇が終わった後の感動も大きいものがあります。見えないところで何人もの教師が涙していました。これもいい“涙”でした。
学校開放まつり
学校開放まつりが行われました。今年は、参加賞として豚汁とおにぎり、飛び縄が用意されました。200組の参加賞がなくなってしまうほどの盛況でほっとしました。なぜかというと、お知らせのお便りを配布するのが遅くなってしまったからです。
それにしても、子供たちのために催しをしていただける皆様のご協力には頭が下がります。何でも催しをするためには、非常な努力を要します。
「子供たちが喜んでくれることが喜びです。」と、
言っていただけた方がいました。みんなで育てる意識が、またまた広がりを見せてくれました。
野球部の朝練
冬休み中に学校に出勤すると、いつも朝に野球部の子が図書館の周りを走っていました。あいさつすると大きな声で返事が返ってきました。その時、うつみみどりさんのお母さんのお話を思い出しました。子供ががんばったことにはどんなことでも大喜びをして育てたことで、うつみみどりさんは、大学で総代を務めるまでがんばり通しました。子供を積極的に育てるための秘訣は、「なんでも人より大きな声を出すこと」だということでした。返事や挨拶、部屋中に響きわたる程大きな声をだすこと、大切なことではないかと思いました。
書き初め
書き初め展の前に、書き初め会が、3学期初めに行われました。全校で一斉に行うのですが、校内放送で学校中がしーんと静まり、心の準備ができたようで、その後も真剣に取り組む姿が見られました。みんな、じっくりと書いたおかげで、とても心がこもった作品となりました。つい大人は比較してしまいがちですが、個々の作品を見るとその子らしさが出ていて楽しい書写展でした。自分の字は他人には書けません。その人らしさが出る自分にしか書けない字を大切にしてくれる機会となったのではないかと心の中でちょっとうれしくなりました。
カルタ会
青少年育成地区委員会主催のカルタ会が行われました。近隣の小学生とともに本校の子供たちも大勢参加してくれました。子供たちは、楽しくカルタ取りを行い、お汁粉とおみやげをもらって笑顔で帰りました。この会が行われるために50人以上の委員の方々が準備と運営に関わっています。役員の方はなんと4回も5回も学校に来て準備をしていただきました。本当にありがたいことです。ジュニアリーダーの中学生もお手伝いにきて、よく働いてくれました。青少年育成のために働くみなさんの姿には、感動さえ覚えます。人のために生きることは、とても幸せなことだと実感しました。
いろいろな経験を
私は、卒業前の6年生に道徳の授業をしています。私にだけしかできなかった体験を使った授業ですが、そのことで子供たちが自分の人生を考えてくれる機会になってくれるといいなと思っています。
子供たちは、私が子供のときとは違って、自然や人間との接点が少なくなっているように思います。そこで、多くの人格とかかわる機会を設定することは大切だと思うのです。
先日、6年生は、商店街大作戦でお店での就業体験をさせていただきました。これは、子供たちと多くの人格とが触れ合うことのできるとてもよい体験の機会となりました。商店街の皆様のご協力を得て、子供たちは貴重な体験をさせていただいています。
このような経験は、きっと子供たちの未来に繋がってくれると信じています。卒業間近の6年生の笑顔の輝きがとてもうれしいです。
「ちょっとうれしい話」お礼
この1年間、「ちょっとうれしい話」を書かせてもらいました。子供たちは、毎日私を感動させてくれました。この機会にみんなにお礼を言いたいと思います。人が生きていると常に他の人間との接点があります。よい接点をもてることができてありがとう。いつもみんなの笑顔に助けられました。